土地の境界と公図のずれ
国土交通省の調査で土地の実際の境界から1メートル以上ずれて描かれている「公図」が、比較的人口の多い市区町で約6割もあることが、わかりました。
この要因として、公図は土地の区画を示す資料で、明治期に作製された図面を流用していることが多いことにあるようです。同省は24日から、確認が済んだ14都府県の21市区のずれの状況をホームページで公表する予定です。ずれの程度を5段階で表示しますが、土地1筆ごとのずれは、個人情報の保護などを理由に明らかにしない方針です。
1メートル以上のずれがあった公図は、公表対象の約1万9600枚のうち約64%(約1万2400枚)。10センチ未満しかずれのない公図は約4%(約800枚)だけで、ずれのない公図はなかった。
土地の境界や面積の測量・確定作業として、戦後まもなくの51年から市町村による「地籍調査」が続いています。しかし権利関係が複雑で、実施率は今なお全国平均で47%にとどまっています。公図のずれは古くから指摘されていますが、大規模な実態調査は初めて。今回の公表分は調査対象の5%で、来年度中に全国の約700市区町(約1万平方メートル)の調査結果を公表する。
公図が不正確で売買時にトラブルになることが多く、国交省は調査結果をもとに市町村に地籍調査の早期実施を促すねらいがあるようです。
公図(こうず)とは
公図(こうず)とは、土地の境界や建物の位置を確定するための地図で、一般に旧土地台帳施行細則第2条の規定に基づく地図のことを指す(旧土地台帳附属地図と呼ばれることもある)が、広義には下記のものを包括した概念である。
不動産登記法第14条第1項に規定する地図
不動産登記法第14条第4項に規定する地図に準ずる図面
これらは登記所が管理し閲覧することができる。
縮尺は500分の1または1000分の1であり、全国を網羅するためには数百万枚もの膨大な地図が必要となるが、しばしば測量の誤りを含む古い地図が存在することもある。 このため、地方公共団体等を実施主体として地籍調査が進められているが、進捗はまだ全国の半分も終わっていない。