構造計算書サンプル調査で1割に強度不足の恐れ
耐震偽装事件を受け、国土交通省が進めている構造計算書のサンプル調査で、1割以上に強度不足の恐れがあるという、驚くべき実態が明らかとなった。
国交省は、問題がある物件が予想外に多数発見され、動揺を隠せない。4月中に調査を終え、連休明けに、その確報を発表する予定だ。
4月21日の時点では、抽出した調査対象の103件のうち(5件は精査中)、12件で構造計算に疑問点が認められている。
構造計算に疑問の見つかった12物件は、いずれもマンションで、法定の耐震強度を満たしておらず、最も低いものは必要な強度の0.6倍の強度しかない可能性がある。姉歯元一級建築士の関与した物件は含まれておらず、12件の強度不足は新たに明らかになった。
強度不足の原因は、構造計算書と設計図の食い違いや、計算ミスなどで、「偽装」は確認されていないという。
[住宅新報社 2006年04月25日]